ちょっとした工夫でhappyを。子どもの学習と学校生活の支援ツール。(発達障害・LDなど)

発達障害、学習障害(LD)、発達性協調運動障害(DCD)など、鉛筆や定規が使いにくい、リコーダーか苦手、勉強で困っているなど、学校生活や家庭生活、学習で困りごとのある子どものための、学習や学校生活に役立つ工夫を紹介しています。

消しゴムが折れる・割れる。割れた消しゴムが困る!への対策方法

消しゴムが割れる・折れるで困っている方へ。対策方法を紹介。

こんにちは。特別支援学級在籍のMくんの母でOTでもあるMI-NEです。

消しゴムが「折れる」「割れる」「失くす」で頻繁に消しゴムを買い替えていませんか?「この前買ったばかりなのに、もう割れたの?もう失くしたの?」は発達の凸凹やLDの子を持つ家庭のあるあるです。

消しゴムは、折れたり、割れたりすると小さくなってしまいます。

割れた消しゴムで消すのは消しにくく、子どもにとってストレスです。毎回新しい消しゴムを用意する保護者にとってもストレスですよね。

わが家も今の消しゴムに落ち着くまではどれだけ頻回に「新しい消しゴムちょうだい」と言われ、「また~?!」となっていたことか。。

わが家で試してみてよかった、消しゴムの折れる・割れるへの対策方法を紹介します。

対処法① なぜ消しゴムが折れる・割れるかを観察する

まず一つ目の対処法は、消しゴムが折れる・割れる理由を探ることです。

消しゴムが折れやすい、割れやすい子どもの消し方を観察してみると、わが子も含めて次のようなことが苦手な子どもが多い印象を受けます。

  • 消したい範囲に合わせて手を動かすのが難しい
  • 鉛筆の濃さに合わせた力加減が難しい
  • 消しゴムを握りこんで持ってしまい細かい手の調整が行いにくい
  • 消しゴムをしっかりとつかめず、手の動きと消しゴムの動きが伴わない
  • 消したい部分をしっかり見るづけることが難しい
  • 反対の手で紙が動かないように押さえておくのが難しい

消しゴムを消すって、片手だけではできない動作なんですよね。

両手でバランスをとって、目と手をうまく協応させることも大事です。

子どもの消し方を観察してみよう

まずは、消しゴムを使っている子どもを観察してみましょう。

なんだかすごく頑張ってゴシゴシ消していませんか?

中には消しゴムを持つ手の力が入りにくいという子どもさんもいらっしゃるかもしれません。

複数の苦手が合わさっている場合も多いので、次の項目をポイントにチェックしてみましょう。

  • 消しゴムをどうやって持っている?
  • 消しゴムの動かし方は?
  • 消しているとき、どこ見てる?
  • 力の調整はできている?
  • 両手をうまく使えている?消してない方の手はどうなっている?

 

【わが家のMくんの場合】

  • 消しゴムをどうやって持っている?

→握りこんで持っている。

  • 消しゴムの動かし方は?

→紙に押し付けていて、消しゴムを動かしにくそう

  • 消しているとき、どこ見てる?

→あれ?消したい字の上に消しゴムがないかも?見てない?

  • 力の調整はできている?

→力いっぱい動かして、紙が破れても力を弱める気配がない。

  • 両手をうまく使えている?消してない方の手はどうなっている?

→紙が消しゴムに合わせてぐちゃってなってしまってて、紙のハリが保てていない

 

力を入れすぎていると、消しゴムからフィードバックされる感覚情報も得られにくくなり、力の調整が難しくなります。

Mくんに必要なのは、”もっと弱い力でも消せるということに「気づく」ことが大切かな”と思いました。

鉛筆で書いている字の筆圧が濃いのもひとつの要因でした。

今のMくんに弱い力で消せることを気付いてもらうためには、今よりも消しやすい消しゴムが必要かなと考えました。

対処法② 折れにくい、割れにくい消しゴムに変更する

消しゴムを折れにくい、割れにくい消しゴムに変更するのもひとつの方法です。

実際に折れにくい、割れにくいとうたっている消しゴムの中から、我が家のMくんが使って良かった消しゴムを紹介します。

さくらクレパスのアーチ消しゴム、小学生学習用です。

アーチ消しゴム小学生学習用とは

「濃い鉛筆もよく消せる」「劇的に折れない」「しっかり持てる」が売り文句の消しゴムです。

横幅もしっかりある大きめの長方形です。アーチ型のケースにより、消しゴムが食い込んで割れるのを防いでくれます。ケースは消しゴムの減りに合わせて少しずつはがせるように点線が入っています。

アーチ小学生学習用の使い心地

適度な弾力を感じながらもしなりは少ない消し心地です。

普段使っている「MONO」と比べると字も消えやすく、折れるまで長く持ちました横幅があるボディと適度な弾力が「力をかけても折れにくい」を実現していると感じました。大きめ、かつ、割れにくいので消しゴムが小さく分裂しにくく、失くしにくいというメリットもあります。

アーチ小学生学習用とMONOタフ

MONOタフも「折れに強いモノ消しゴム」といううたい文句の折れにくいが売りの消しゴムです。硬く、しなりにくい材料が配合された消しゴムで、斜めにカットされた紙ケースが、消すときにかかる消しゴムへの負担を分散してくれます。

大きめサイズのものを買って使いましたが、意外とすぐに折れてしまいました。しなりにくいというのが強い力に対して弱かったと分析します。少し細長の形状であることも、力がかかったときに折れてしまいやすいポイントだったのでしょう。

まずは折れにくい、割れにくい消しゴムを用意してみませんか

まずは折れにくい、割れにくい消しゴムを用意ると、子どもも保護者も少しストレスが軽減すると思います。

道具から使いやすいものに変えてみると、子ども自身にも新たな気づきが生まれるかもしれません。

我が家もアーチ消しゴム小学生用を導入してから、消しゴムを新しいものに変える頻度が減り、だいぶんストレスが減りました。

すべての子どもにこの消しゴムが合うというわけではありません。

うちは「この消しゴムよかったよ」というものがあれば、ぜひ、コメントでお知らせください。誰かのためになる情報をシェアできれば素敵だなと思っています。

割れない 消しゴム 

 

消しゴムケース(スリーブ)を開発したい

今回いろいろな消しゴムを使って見て、メーカーの消しゴムケースの工夫を知ることができました。山形のカーブや斜めのスリットなど、いろいろな形状のものが開発されています。

消しゴムケースで、ある程度、消しゴムの折れる、割れるという問題が防げるのであれば、ぜひとも手先が不器用な子どもたちの手にフィットしやすく、手を動かす際のガイドがある消しゴムケースがあればいいなと思いました。

探してみると革の高級な消しゴムケースはあっても、汎用性の高い消しゴムケースは見つからなかったんですよね。今度、自由樹脂で試作してみようかななんて思っています。